AWS認定資格とは?難易度と種類一覧!

これからはクラウドの時代!そんなIT業界で、世界トップシェアを誇るのがオンラインショップでおなじみのAmazon社が提供するAWS(Amazon Web Services)です。未経験から目指すのは難しい?そんなことはありません。AWS認定資格では、未経験からプロフェッショナルまで対応の12種類の試験があります。ぜひ内容をチェックして、夢を叶える第一歩にしてください。

AWS認定資格とは?

カラフルなクラウドのマーク

AWS認定資格とは、世界でもっとも利用されているクラウドサービス「AWS(Amazon Web Services)」について、一定のスキルを有していることを証明する認定資格です。主催はAWSを提供するAmazon社です。

Amazonは世界最大級のオンラインショップとしてご存知の方が多いと思いますが、AWSもクラウドサービス業界でトップシェアを誇ります。シェアが高いということは、その分エンジニアも必要ということ。AWS認定資格を取得すれば、これからのクラウド時代に欠かせない人材であることをアピールできます。

AWS認定資格の難易度と推奨レベル

カラフルなネオンの矢印

AWS認定資格は、難易度別に4種類に分類されています。初心者から専門家レベルまで対応しているので、自分のスキルに合わせて受験できるのが特徴です。

①FOUNDATIONAL:初級レベル

クラウドサービスやAWSについての基礎知識を問う「FOUNDATIONAL(ファウンデーショナル=基礎)」。難易度は易しく、未経験でも挑戦しやすい内容です。

ただし、これまでまったくITに触れてこなかった人は、少し難しく感じるかもしれません。その分、がんばって取得すると未経験からクラウドエンジニアへの転職を目指す際に、アピール材料として役立つでしょう。

すでにITについての基礎知識がある人は、勉強期間1ヵ月ほどあれば十分合格を目指せます。

②ASSOCIATE:中級レベル

AWSの設計や構築、運用についての専門的な知識を問う「ASSOCIATE(アソシエイト)」。ITエンジニア歴1〜2年相当レベルで、技術的なスキルも問われます。

すでにITエンジニアとして活躍している人は、ここから目指すのもおすすめです。取得するとエンジニアとしてのキャリアアップやキャリアチェンジの助けになってくれるでしょう。

③PROFESSIONAL:プロレベル

AWSの設計や構築、運用について、最適なソリューションを提供できる高度な知識・スキルが問われる「PROFESSIONAL(プロフェッショナル)」。取得すると複雑なクラウドインフラの設計・管理スキルや応用力があることを証明でき、エキスパートとして評価されやすくなります。クラウドエンジニアとしての実務経験が2年以上あることが推奨されるレベルです。

④SPECIALTY:専門家レベル

特定分野においての深い知識・スキルや、複雑な要件への対応力が問われる「SPECIALTY(スペシャリティ)」。取得すると信頼性の高いアドバイザーとして、ステークホルダーや顧客へもアピールできます。各分野での実務経験やAWSの運用経験が3〜5年ほどあることが推奨されるレベルです。

【2025年最新】AWS認定資格の種類一覧

AWS認定資格は全部で12種類あります(2025年3月時点)。難易度別に、12種類すべてを紹介します。

FOUNDATIONALの試験一覧

ネオンの扉の前に立つ女性

AWSの登竜門となる初級レベルには2種類の試験があります。

■Cloud Practitioner(クラウドプラクティショナー)

AWSの入門編として未経験やかけだしエンジニアから人気の試験。クラウドサービスの概念やAWSの代表的なサービスの特徴が問われます。専門の参考書や問題集がたくさん出ているので、ITにあまり触れてこなかった人でも勉強しやすいのがポイントです。

なお、AWSのサービス拡大を受け2023年9月にCLF-C01からCLF-C02へと試験内容がアップデートされているので、勉強を始める際は参考とする文書の発行日に注意してください。

【AWS認定】クラウドプラクティショナーとは?試験内容から勉強方法まで

AWS認定資格の1つであるクラウドプラクティショナーは、未経験でも合格が目指せる人気資格。主にAWSの代表的なサービスの特徴について問われ、取得することでAWSを扱うク…

■AI Practitioner(AIプラクティショナー)

人工知能 (AI)・機械学習 (ML)の概念やユースケース、AI・MLに関わるAWSのサービスについて問う試験。2024年8月に新設された試験で、AIエンジニアを目指すならぜひ取得しておきたい資格です。クラウドプラクティショナーと出題範囲がかぶる部分もあるので、一緒に取得を目指すのも効率的です。

ASSOCIATEの試験一覧

ITエンジニアとして培った技術力をアピールするのに役立つ中級レベルには5種類の試験があります。

■Solution Architect - ASSOCIATE(ソリューションアーキテクト)

AWSの主要サービスを使った設計にかかわる基本的な技術力を問う試験。クラウドプラクティショナーの上位資格の位置付けで、実際の実装方法を含めたより深い内容となっています。

■Developer(デベロッパー)

クラウドベースのアプリ開発・デプロイに関する技術力を問う試験です。

■SysOps Administrator(シスオプスアドミニストレーター)

AWSでのシステム管理や運用に関するスキルが問われます。

■Data Engineer(データエンジニア)

AWSでのデータエンジニアリングに特化した知識やスキルが問われます。

■Machine Learning Engineer(MLエンジニア)

機械学習(ML)を実装する技術力を問う試験です。AIプラクティショナーの上位資格となります。

PROFESSIONALの試験一覧

カラフルな画面が表示されたパソコン

専門知識を持ったクラウドエンジニアであることを証明できる上級レベルには、2種類の試験があります。

■Solution Architect - PROFESSIONAL(ソリューションアーキテクト)

ASSOCIATE版の上位資格。AWS運用について複雑で高度な要件に対応できる技術力が問われます。

■DevOps Engineer(デブオプスエンジニア)

AWS上でのシステム開発や運用、管理にかかわる高度な知識・スキルが問われます。

SPECIALTYの試験一覧

ここまできたらクラウドのスペシャリスト!最上級レベルには分野別に3つの試験があります。

■Advanced Networking(アドバンストネットワーキング)

AWSサービスに対応するネットワーク設計に関するスキルが問われます。

■Machine Learning(ML:機械学習)

機械学習の構築からトレーニング、チューニング、デプロイまでの専門知識が問われます。

■Security(セキュリティ)

AWS利用時のセキュリティ対策について、高度な知識が問われます。

【3STEP】AWS認定資格の申し込み方法

さいごに、AWS認定資格の申し込み方法をチェックしておきましょう。方法はいくつかありますが、ここでは主流のAWSビルダーIDを新規作成して申し込みする流れを紹介します。実際に申し込む際は、利用規約やポリシーをしっかりと確認しながら進めてください。

1.試験サイトにサインインする

AWS試験サイトのトップページ

AWS試験申し込みの専門サイト「training and certification」(https://www.aws.training/Dashboard)を開き、画面上部にある「認定」をクリックします。

AWSビルダーIDのサインイン画面

AWSビルダーIDでの「作成するまたはサインインする」ボタンをクリック。新規作成する場合は、流れに沿ってメールアドレスや名前を登録、メールアドレスに届いた認証コードを入力し、規約に同意します。

AWSビルダーとは、AWS認定試験に向けたトレーニングなど、AWSに関する一部コンテンツを利用できるプラットフォームです。無料トレーニングやサービスの解説動画もあるので、資格取得を目指すなら活用するのがおすすめです。

2.AWS認定アカウントを作成する

次に、AWS認定アカウントの作成を求められるので、名前、メールアドレス、国籍などを入力します。入力内容の確認や、利用規約に同意すれば認定アカウントの作成完了です。

3.AWSの試験予約をする

アカウントが作成できたら、「training and certification」のトップ画面で「認定」をクリックし、作成したアカウントでサインインします。自分のアカウントのダッシュボードが開くので、左メニューの「試験登録」>「試験のスケジュール」から受けたい試験を選び、会場、日時を選択します。クレジットカード情報を入力し、支払い手続きが終われば予約完了です。

なお、AWSでは再受験無料キャンペーンなど、不定期にキャンペーンが実施され、お得に受験できるプロモーションコードが定期的に発行されるので要チェック。バウチャーやプロモーションコードの入力項目は、支払い方法の選択の前にあるので忘れず入力しましょう。

AWS認定資格を取得してスキルをアピールしよう

パソコンを見ながら話し合うエンジニア

AWS認定資格は、世界でもっともたくさん利用されているクラウドサービス、AWSのスキルを証明する資格です。AWS認定資格を取得することで自分の知識やスキルがアピールしやすくなり、転職やキャリアアップに役立つでしょう。ぜひ自分の興味のある分野を見つけ、挑戦してみてください。

■次回予告

次回は未経験の人にもおすすめのクラウドプラクティショナーの詳しい出題内容や勉強方法について紹介します!合格を目指す人は要チェック★

※本記事の情報は投稿日時点の内容です。必ず公式の情報もチェックしてください。